
12月8日 特別対談Vol.1:医療法人社団 ヘルメス会 理事長 J戸越銀座クリニック院長 小林城治 先生
- 美容効果が心に及ぼす影響
- メイクをすると心が元気になる・・・大野裕美子の実体験について小林先生が医学的な見地で分析してくださいました。
- 大野:
- 小林先生、本日はありがとうございます。
開運メイクで三重県の老人介護施設さんに行っているのですが、アイシャドウや口紅をご自分の意思で選んでいただきメイクをすると、皆さんものすごく元気になられるんですよ。それまで口数も少なく、うつ症状だったおばあちゃんが、鏡に顔を近づけてご自身のお顔を嬉しそうに眺められたり。
- 小林先生:
- なるほど。
確かに女性の場合は、家事ができているのか、お化粧ができているのかどうかも改善の目安になりますね。
男性の場合は、新聞を読めるかどうかですね。
男性と女性とでは、ちょっと違うのです。
- 大野:
- そうなんですか!
お化粧は外に出てゆくチカラをくれるものですから、女性にとってはとても重要なものなのですね。
- 小林先生:
- そうですね。
私が大学の医局にいた時、認知症の方にネイルアートをして効果があったという症例報告がありました。それは、施設で行った研究でした。おそらくお化粧も、同じように効果が認められる可能性が高いと思います。
- 大野:
- ネイルアートも女性を元気にさせる大切な美容施術だと思いますね。
私も、ネイルを変えると、リフレッシュして元気が湧いてきます。(笑)
お化粧の場合は、お顔を美しくしますので、更に心に元気を取り戻していただけるように感じます。
小林先生は東洋医学にも精通されてみえますので、そちらの観点から教えていただきたいと思います。
アイシャドウや口紅のカラーは、その方の好きな色を選んでいただくと、とても喜ばれるのですが、医学的にはどうなんでしょうか?
- 小林先生:
- ご本人の好きな色を選ぶということは、自分の今の気持ちを表現するということなので、芸術的効果が考えられますね。
東洋医学で言えば、“気”の滞りを流すということになります。本人の好みは、その日の気分によって違うし、同じ一日の中でも、昼に好む色と、夜に好む色とが違ったり、時間帯によっても変化しますからね。その時の気分で好きな色を選ぶことで、リフレッシュ効果があります。
カラーセラピーにお化粧が加わることで、更に効果が期待できると思います。
- 大野:
- やはり、好きな色を選ぶことは、機能の改善にもつながるのですね。
スキンケアなども通じてお肌に触れることで、心拍数が落ち着いたり、血行が良くなったり、良い香りを嗅ぐことでリフレッシュしていただけます。開運メイクは、心にも作用するアプローチが出来ることがよくわかりました。
小林先生ありがとうございました。
【プロフィール】
医療法人社団 ヘルメス会 理事長
J戸越銀座クリニック院長
小林城治 先生
略歴 | 群馬大学教育学部(ユング心理学)卒 富山大学医学部(旧富山医科薬科大学)卒 聖マリアンナ医科大学 神経精神科入局 上尾の森診療所 桶川分院院長 平成20年 9月 J戸越銀座クリニック開設 平成23年 8月 医療法人社団ヘルメス会設立 現在 医療法人社団ヘルメス会理事長・J戸越銀座クリニック院長 |
所属学会 | 日本精神神経学会 東京精神学会 日本東洋医学会 日本不安障害学会 日本デイケア学会 日本スポーツ精神医学会 |